- Case : 19
- 2018.12.14
- 2018.12.14
すがすがしい光が降り注ぐ、明るく開放的な住まいに
S様ご夫婦が暮らすのは、周囲が建物に囲まれた狭小地に建つ築32年の住まい。リフォームに求めていたのは、「明るくて居心地のいい空間」と「長く安心して暮らせる住まい」でした。「スタイル工房さんからの想像以上の提案に、完成する前から1日でも早く住んでみたいと思っていました」と笑みがこぼれるS様。光の降り注ぐオープンLDKと新築同様の機能性を手に入れ、生まれ変わった住まいにお邪魔しました。
憧れの開放感あふれるオープンLDK
以前の住まいで「暗さ」の原因となっていたのは、周囲が建物に囲まれていたことに加えて、階段が光をさえぎるように間取りの中心部にあったことにありました。リフォームでは、光の差し込む南側(写真の木枠扉の奥)に階段を移動。吹き抜けを通して1階の奥まで光が届くようになったうえ、2階には広々としたオープンLDKを実現しました。住まい全体の断熱材を充填したほか、窓は全て2重サッシで、断熱性・遮音性も高めています。「一度冬を過ごしましたが、断熱性を上げるとこんなに違うものなのかと実感しています」
断熱性以外にも、元の柱や梁を活かしつつ強度を高めて、全面的に耐震補強もしています。性能面に加え、LDKでは部分的に梁を見せて魅力的な空間に。また、吹き抜けにしたことで天井も高くなり、実際よりも広く感じられるようになりました。内装の基本カラーは光を反射する白で統一。季節や時間帯によって、その表情の変化を楽しむことができます。
南側以外は建物が隣接しているため、視線を遮りながらもLDKには光を取り込めるよう高窓を数カ所設置。階段と対極の位置にあるキッチンスペースにも光が行き届いています。アクセントクロスを貼った壁に、雑貨やグリーンが並ぶディスプレイ棚。そんな素敵なキッチン空間の主役を飾るのは、「Berry」のL型プランです。「人造大理石の白い天板が大のお気に入りです。壁や収納とのコントラストもきれいで、収納量が豊富な点もポイント」というS様。笠木カウンターはモールテックスでスタイリッシュに仕上げています。
生活感が出てしまわないようにと、電化製品類は、リビングからの視線をカウンターでさえぎることのできる、低い位置に配置。冷蔵庫もあらかじめ場所を決めて仕切りを設け、リビング側からは見えにくくなっています。
リビング内の階段はロフトにつながります。傾斜が急にならないよう回り階段にし、圧迫感を解消するために途中から蹴込みのないスケルトン階段にして視線が抜けるように工夫。
ロフトはご夫妻の書斎&趣味のスペース。ロフトとリビングは吹き抜けでつながっているため、「声が届きやすく、お互いの気配を感じられるのもいいですね」とS様。断熱性を高めているため、夏でも暑さを感じないそうです。
プライベートスペースは1階に集約
2階リビングから1階へ下りる階段も、傾斜を緩やかにするために回り階段に。開口部から入る光をさえぎらないよう右手のバルコニーに面した床には、光を通すFRPグレーチング素材が用いられています。
階段を下りた玄関脇は、趣味のDIYの作業場にもなる多目的スペース。天井にパイプを取り付け、室内干しスペースとしても活用できます。「ここで干すと洗濯物がすぐに乾くんですよ」。玄関スペースにはシューズクローゼットを配置。上がり框には引き戸を設置し、閉めて断熱性を高めることもできます。
来客が多いS様ご夫婦。1階はプライベートスペースと位置付けています。1階の寝室は、あたたかみを感じるグレーで統一して、落ち着いた空間に。収納を充実させるため2カ所にウォークインクローゼットを設けています。湿気がこもらないようクローゼット内に換気口をつけるという工夫も。
洗面室は白で統一したホテルライクなインテリアに。洗面化粧台は小型犬をシャンプーできる「AFFETTO」のマルチユースボウル・ペットプランを採用。「実は近々ペットに犬を迎える予定なんです」とS様ご夫婦。その明るい表情から、新たな住まいでの暮らしの満足度がうかがえます。