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  • 海外生活の思い出が彩りを添える、自然光あふれるシンプルモダンなLDK
  • Case : 06

ご主人の海外赴任に伴い、2年間をベルギーのブリュッセルで過ごしたYさん。帰国後に建てた住まいで、現在はご夫婦とふたりのお子さんの4人で暮らしています。明るい光が満ちる、すっきりと開放的な新居での生活をご紹介します。

子どもと過ごすリビングは明るい空間に

清々しいホワイトインテリアが印象的なYさんの家。家づくりの当初イメージしていたのは、実はダークブラウンがベースの重厚な家だったそう。内装を決める際にあらためてどんな家にしたいか夫婦で考え、「子どもに似合う明るい家がいい」という結論に。白をメインに路線変更し、広いリビングや大きなソファなど、家族みんなでくつろげることを重視しました。

ご夫婦ともに留学経験があり、旅行好きのYさん。部屋の一角に飾った外国の風景画は、学生時代などに訪れた思い出の場所です。「夫と行った卒業旅行は、バックパックを担いでの2週間の旅。旧市街が世界遺産に登録されている、クロアチアのドブロブニクをめぐりました」。

リビングは南に面した吹き抜けの窓から光が降り注ぎ、何とも気持ちのいい雰囲気。壁に貼ったフェルト製の世界地図はベルギー滞在時に買ったもので、よく見るとヨーロッパが中心に描かれています。地図に赤いピンがさしてあるのは一家で旅行した場所。「今はまだピンが少ないですが、これから家族でいろいろな国を旅してみたいです」。

思い出の品はキッチンにも。個性的でレトロな模様がかわいらしいコーヒーカップやカフェオレボウルは、ベルギーでよく訪れていたという、蚤の市で見つけたヴィンテージ食器。絵付けの器はテーブルが華やかになるので、来客時に重宝しているそう。

見た目の美しさと使いやすさの両方を意識

ダイニングスペースはリビングとつながりをもたせつつ、食事のための場所としてあえてテレビが見えない配置にしました。親戚や友人が遊びに来ることも多いため、対面式のキッチンは手元が隠せるようやや高めのカウンターを設置。天気が良い日は、すぐ横のテラスに出てバーベキューを楽しむことも。

清潔感のある白いキッチンカウンターは人造大理石。「飲み物や食べ物の汁などがこぼれても、こするだけできれいになるのでお掃除が楽ですね」。シンクは白ではなく、変化をつけてグレーを合わせました。「少し暗めの色にするだけでも、汚れが目立ちにくくなって正解でした」。

キッチン選びでポイントになったのは食洗機。「ベルギーの家にあった食洗機がとても使いやすかったので、日本で一般的な引き出し式ではなく、扉の大きい輸入製品にこだわりました」。工務店に相談し、ドイツ製の「ミーレ」の食洗機がビルトインできるシステムキッチンを採用。扉が全開するためスムーズに食器を出し入れできるのが最大の魅力です。

キッチンの扉面材は鏡面塗装のモダンな黒をセレクト。「この色をショールームで見てひと目ぼれしてしまい、予定になかった食器棚もお揃いで注文しました。本来は目隠しの引き戸をつけて造作するつもりだったのですが(笑)」。奥には広いパントリーを設け、ストック食材や掃除道具、使用頻度の少ない調理器具などを収納。

「観音開きの棚には器やグラス、その下の引き出しにはカトラリー類をしまっています。食器棚が食洗機のすぐ後ろなので、しまう際も移動が少なくて楽です。鏡面塗装はどうしても手の跡などがつきますが、拭くとピカピカになって気持ちいい。かえって掃除のモチベーションになっています」。

「今は子どもも小さいので掃除しやすさを優先してものを増やさないようにしていますが、飾り棚を置くなど、これからインテリアも工夫していきたいです」とYさん。地図のピンの数とともに、住まいの中にもYさん一家らしさが少しずつ増えていきそうです。

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