- 2026.03.31
- 2026.03.31
睡眠の質があがる入浴方法|寝つきが悪い人が試したいお風呂の入り方

「疲れているのに、布団に入ってからもなかなか寝付けない…」
「長く眠っているのに、眠りが浅くてすっきりしない…」
そんな風に感じていませんか?

近年の研究では、就寝前の入浴を上手に取り入れることで、寝つきがよくなり、深い睡眠を得やすくなることが報告されています。
お風呂の入り方を少し変えるだけで、毎日の眠りは大きく変わります。
ここでは、すぐに試せる入浴方法や、日常生活でできる睡眠改善のヒントをご紹介します。
この記事は、主にこちらの情報を基に作成しました。
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」
日本睡眠学会「睡眠と社会」
国立精神・神経医療研究センター「眠りと目覚めのコラム」
その他、参考にした情報は記事末尾にまとめています。
結論:快眠のための入浴「4つのルール」
睡眠研究や公的機関(厚労省など)の情報に基づいた、バランスの良い入浴方法をまとめました。
| タイミング | 就寝の90分前 (1〜2時間前くらい) |
| お湯の温度 | 38〜40℃ (42℃以上は避ける) |
| 入浴時間 | 10〜15分程度 |
| 入浴方法 | 全身浴(肩まで浸かる) |
以下に、研究結果等を入浴と睡眠の関係をご紹介します。
なぜお風呂で睡眠の質が上がるのか?「深部体温」の低下が眠りのスイッチ
「深部体温」とは脳や内臓など体の中心部の温度です。
深部体温は夜間に下がる「体内時計」のリズムを持っており、低下するタイミングで眠気が訪れます。
そのため、入浴で一時的に深部体温を0.8〜1.0℃ほど上げると、その後の放熱がスムーズになり、深部体温が急激に下がります。
この「上げてから下げる」落差が、深い眠りへの強力なスイッチとなるのです。
半身浴vs全身浴、睡眠の質が上がるのはどちら?
結論:睡眠目的なら全身浴が基本
(夏や、体調がすぐれないときは半身浴でOK)
シャワーだけでもいい?全身浴がおすすめな理由

九州大学などの研究では、シャワーのみの場合と比べ、しっかり浴槽に浸かった全身浴の方が寝つきの時間が平均12分短縮され、睡眠効率に高まることが示されています。
また、全身浴では、お湯の温熱作用に加えて静水圧作用・浮力作用がしっかり働き、血流や自律神経への影響も大きくなります。
半身浴がおすすめの方
暑い季節や疲労が強いとき、持病のある方などは、下半身だけを浸ける半身浴や、ややぬるめ(37〜39℃程度)のお湯で短めに入浴することで、のぼせや血圧変動のリスクを抑えながら体を温めることができます。
心臓・肺疾患のある方や高齢の方には、医療機関や主治医が半身浴や短時間浴を推奨しているケースもありますので、ご自身の体調に合わせて調整することが大切です。
睡眠に最適な季節ごとの入浴方法は?夏・冬におすすめの入浴ガイド
季節によって、体への負担や室温環境が変わります。以下に目安をまとめました。

夏は37〜38℃・約12分が目安|のぼせを防ぐ夏の入浴法
夏場は外気温が高く、体温が下がりにくいため、37〜38℃のぬるめのお湯に10〜12分が目安です。
ポイント: 入浴後は扇風機などで体表の熱を逃がし、寝室の温度を28℃以下に整えると、よりスムーズに深部体温が下がります。
冬は40〜41℃・15分が目安|ヒートショックに注意
冬場は体が冷えやすいため、40〜41℃のお湯に10〜15分が目安です。
ポイント: 浴室と脱衣所の温度差をなくし、急な血圧変動を抑える工夫が重要です。
ヒートショック対策
冬場などに暖かい部屋から寒い脱衣所・浴室へ移動し、熱いお湯に急に浸かると、急激な温度差によって血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞、脳出血などを引き起こす「ヒートショック」が起こりやすくなります。
消費者庁等の注意喚起では、
・脱衣所や浴室を事前に暖める
・湯温は41℃以下に設定
・湯に浸かる時間は10分が目安
等が推奨されています。
深くリラックスできる理想のバスルーム環境
入浴によるリラックス効果を最大化するために、バスルームの「質」にもこだわりたい方に、いくつかのポイントをご紹介します。
バスタブが気持ちいいこと|肌ざわりが良い素材・かたち
湯船に浸かるとき、全身が触れているのがバスタブです。
冬にふわふわの毛布にくるまったときのように、肌に触れるものの素材がよいと、それだけでリラックスできるものです。

表面がなめらかなバスタブは、肌当たりが柔らかいので入浴中のリラックス感を高めてくれます。
トクラスのバスタブシリーズ(エクラン、マットエクラン)は、肌ざわりや保温性に配慮した素材を採用しており、毎日の入浴をより心地よい時間にしてくれます。

リラックスできること|ジェットバス・マイクロバブルバス

ジェットバスで体をマッサージしたり、マイクロバブルバスで白濁したお湯を楽しんだり。
発泡性のある入浴剤をプラスすれば、シュワシュワとした音も心地よく楽しめます。
冷えないこと|バスルームの断熱性
浴室や床・壁の断熱性能が高いと、湯船から出たあとも急激に体が冷えにくく、血圧の急変やヒートショックのリスクを抑えやすくなります。
バスタブから上がっても寒さを感じにくいのは、毎日の入浴をより安心して楽しむうえでも大切なポイントです。
音響がよいこと|お風呂の音が睡眠に与える影響
お風呂で音楽を聴くと睡眠の質が上がるの?
就寝前に穏やかな音楽を聴くことは、ストレスホルモンであるコルチゾールの低下や心拍数・血圧の低下を通じてリラックスを促し、睡眠の質の改善に役立つことが複数の研究で示されています。
高齢の方を対象にした研究では、寝る前にゆったりした音楽を一定期間聴いたグループで、睡眠の質が改善したという報告もあります。
1/fゆらぎとは?自然界のゆらぎが心地よいと言われている理由
1/f(エフぶんのいち)ゆらぎとは、「規則性」と「ランダムさ」がほどよく混ざったゆらぎのことです。
川の音や雨音、環境音楽など1/fゆらぎ成分を多く含む音を入浴中や就寝前に流すと、雑音をやわらげながら自然な心地よさを感じやすくなるとされています。

お気に入りの音楽や自然音をよい音で楽しみたい方には、浴室でもクリアなサウンドを楽しめる音響設備を整えるのも、ひとつの選択肢です。
トクラスバスルーム『AXIY』のページで紹介している、音が反響しやすい浴室でも良い音で聴ける浴室専用スピーカー「サウンドシャワー」

サウンドシャワーに搭載されているプリセット音源イメージ
「心と身体にやさしい音楽」を提供している株式会社デラが制作。
完璧を求めすぎない「80点」の習慣
100点の睡眠は目指さない、 「80点くらいでOK」という気持ちで
「眠らなきゃいけないのに、眠れない」——そう感じているときは、プレッシャーが眠りを妨げてしまうことがあります。
睡眠に最適な長さやタイミング、環境は、人によっても大きく異なります。
無音でなければ眠れない方もいれば、音楽が流れていないと眠れない方もいます。
この記事でご紹介している入浴法や生活習慣の工夫も、すべての方に同じように当てはまるわけではありません。

常に100点満点の睡眠を目指すのではなく、「80点くらいの睡眠がとれればOK」という気持ちで、この記事の内容を少しずつ取り入れていただけたら幸いです。
お湯に浸かれない日があっても大丈夫

バスタブにお湯をためて入浴するのが億劫な日もありますよね。
疲れすぎているときは、無理にお湯をためずにシャワーで汗を流すだけでも十分。
「1日シャワーですませたからといって、すぐに健康リスクが高まる」というわけではありません。
大切なのは、「ときどきでも湯船に浸かる習慣を続けること」です。
お休みの日をご褒美タイムと位置づけて、いつもより奮発した入浴剤を使ったり、浴室の照明を暗くしてみたりと、少し特別な時間をつくるのもおすすめです。
完璧を求めすぎず、自分らしい快適な眠りのスタイルを少しずつ見つけていきましょう。
リラックスにこだわったトクラスのバスルーム|ショールームで体感できます
お客様が「リラックスできること」にこだわったお風呂を作っています。
珍しくて肌触りが良いマット質感のバスタブも扱っており、ショールームで実際に触っていただけます。
サウンドシャワーもご体感いただけるので、お近くにお出かけの際はお気軽にお越しください。

入浴以外にも知っておきたい、睡眠の質が上がる習慣
「睡眠のゴールデンタイムは22時〜2時」は本当?
「22時〜2時に寝ると成長ホルモンが出る」という説が広まりましたが、最新の睡眠科学ではこの時間帯そのものに特別な根拠はないとされています。
重要なのは「何時に寝るか」よりも、「毎日ほぼ同じ時間に寝起きすること」と「入眠後最初の数時間に深いノンレム睡眠を確保すること」です。
夜眠れないのは、朝に太陽を浴びていなかったから?

明るい光を浴びることで、目覚めの物質セロトニンが分泌され、眠気を促すホルモンメラトニンが抑制されます。
セロトニンは14〜16時間後にメラトニンに変わるため、セロトニンを分泌しやすい「明るい光」を浴びることで、夜眠れるようになるのです。
睡眠の質が上がる、おすすめの食べ物は?
セロトニンの材料になるアミノ酸「トリプトファン」を含む食品を摂るのがおすすめです。
トリプトファンは、大豆製品・卵・乳製品・バナナ・ナッツ・魚などに多く含まれています。

睡眠の質が下がってしまう嗜好品は?
カフェイン・アルコール・ニコチンは、いずれも睡眠の質を悪化させることが多くの研究で指摘されています。
夜にコーヒーを控える方も増えていますが、意外と緑茶やウーロン茶にもカフェインが含まれているので、「日が落ちたらこれらを控える」と決めてみるのもおすすめです。
睡眠に適した寝室の温度・湿度は?室温:13〜29℃・湿度:40〜60%が目安
厚生労働省の「睡眠指針」では、寝具やパジャマを使用する状況であれば、寝室の室温は概ね13〜29℃、湿度は40〜60%程度が望ましいとされています。
冬の快眠習慣|首・手首・足首の「3首」を温めることが大切な理由

冬に体が冷えて眠れないときは、「首・手首・足首」の3つを重点的に温めると効率よく全身を温められるとされています。
レッグウォーマーやネックウォーマー、アームウォーマーなどで3首を冷やさないようにすると、リラックスして眠りに入りやすくなるという専門家の解説もあります。
リラックスできて、ずっとキレイが続くトクラスのお風呂はこちら
【参考にした情報】
書籍:基礎講座睡眠改善学, 白川修一郎, 福田一彦, 堀忠雄, ゆまに書房, 2019
書籍:応用講座睡眠改善学, 白川修一郎, 福田一彦, 堀忠雄, ゆまに書房, 2013
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-01-004
https://www.jssr.jp/sleepandsociety
https://hsp.ncnp.go.jp/column/sleep_detail.php?@uid=BmDg4tAiFefIBAVs
https://hsp.ncnp.go.jp/column/sleep_detail.php?@uid=h3GnUiGhWI57JjbH
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8486.html
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/
https://www.noritz.co.jp/company/news/2023/20230915-005452.html
https://weathernews.jp/s/topics/201803/280165/amp.html
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031938406003933
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5921564/
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12971708/
https://newsroom.wiley.com/press-releases/press-release-details/2021/Music-Improves-Older-Adults-Sleep-Quality/default.aspx