TOCLAS Museum

  • Case : 44

N さまご夫妻が新居を構えたのは、ご主人が幼少期を過ごした土地。
今後、家族とともに長い歳月を重ねていく“家”には強い想いを持って臨まれました。

洗練された“モダン”なデザインと周囲の環境になじむ“和”の融合がテーマに

LDK に入るとまず目に留まるのが、壁2面にわたって連続する大開口。
ここからは、幼い頃から慣れ親しんだ庭園が眺められ、シンプルな室内と双方が引き 立て合うインテリアデザインになっています。 「この土地を引き継いだ時には庭園と築 100 年を超える家 がありました。ゼロベースで考えるのではなく、受け継いだモノを後世にも継なげていきたいという想いから、既存の庭園を主軸にプランニングしました。」 プランニングの課題は、庭園や家に隣接するお寺など、和 の趣を感じさせる周囲環境と調和すること。それでいて、 この先自分たちが心地よく住み継がれるシンプルかつモダンで洗練された家を目指しました。

理想のイメージはご夫婦で一致していたそうで、2 人の お子さまと過ごす時間を大切にしたいという考えや、永く愛せる家の“かたち”を理想としていました。庭を囲む設計から、LDKはおのずと広々としたひと続きの空間になりました。
LDKで存在感のあるキッチン選びは特に慎重にされたそう。色は、奥さまがもともと好きだった黒を中心にリサーチされ、好みのニュアンス、素材感を 求めて様々なショールームに足を運ばれました。 「決めきれずに悩んでいたところに、夫から勧められて 一緒に出掛けたのがトクラスのショールーム。落ち着いた色味や素材感が理想のイメージと一致しました。 このキッチンであれば、末長く使っていきたい、と感じました」。

N さまのお宅のキッチン空間で特に目を引くのは、ギャラリーのように飾られたカップボード。 「わが家のカップボードは 2 間分(約3600mm)あるので、収納がたっぷり。LDK全体のバランスから必然的に現在のサイズとなりましたが、実用性や意匠性の両面で大変満足しています。ディスプレイを楽しむ余白が生まれたので、キッチン家電や小物を飾って楽しんでいます」。
引き出し収納も多いため、ダイニングテーブル近くの引き出しにはお子さんが使う筆記用具やノートなどを入れてあるそう。テーブル席でお子さんが過ごす間に食事 の用意ができるので臨機応変に有効活用されています。

キッチンのここがお気に入り

小物を飾ってもしっくりくるカップボードのデザイン

お気に入りの作家さんの器やオブジェ、身だしなみを整えるのに便利な鏡、アクセサリーなど、キッチンの一部とは思えないほどおしゃれ なディスプレイコーナー。「テノールカウンター」のアイアンブラックの色味や素材感が N さまご夫婦セレクトの小物にぴったりです。

使って実感した「奥までシンク」の掃除のしやすさと見た目の美しさ

「毎日必要なお掃除は、少しでも簡単に済ませられたら……と思っていました」と奥さま。トクラスの人造大理石シンクは、しつこい汚れが 付着してもナイロンたわしでこすれば落ちるので、掃除が簡単になって感動されたそう。大きなフライパンをそのまま置けるサイズも気に入 っています。

クラフトマンシップと歴史を感じさせる細やかな造り

ハウスメーカーにお勤めだった N さまがトクラスキッチンに関心を持ったのは、お客さまと一緒に訪れたショールームがきっかけ。塗装ならではのコーナー部分の仕上がりに魅力に感じ、トクラスの塗装技術の高さから、質への拘りやその歴史に強く惹かれたそう。「きれいに塗りくるみされた扉や厚みを持たせないカウンターのデザインなど何度見ても飽きのこないディテールは本当に気に入っています。」

広いLDKのゴミはすべてここへ。
生活感をさり気なく隠す、ダストボックスコーナー

キッチン空間の中に、移動式の「ダストボックスワゴン」を設けて20Lサイズのゴミ箱3つ分のスペースを確保。「実は、LDKのゴミ箱はここだけなんです。意外に不便さを感じませんよ」と奥さま。生活感の出やすいアイテムを少なくすることで、すっきりした状態がキープしやすくなりました。

「家づくりは絶対妥協したくない」という気持ちが強く、その想いが強すぎる故に途中で辛さを感じたこともあったという N さま。それでも信念を貫けたのは、「家づくりに関わってくださった方々の助けがあったからこそ、その方々やご先祖さまへの感謝を忘れずに、時を経て美しくなる家と景観を守っていきたい」とおっしゃいます。
刻々と繊細に表情を変え、うつろう光や陰影の濃淡を感じる家の雰囲気に合う盆栽を始めてみたり。新しい暮らしをきっかけに、新たな関心の輪を広げているそうです。

設計・施工:株式会社ミサワホーム静岡


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