- Case : 41
- 2024.10.16
- 2024.10.16
LDKはシンプルにまとめ、土間の先に広がる庭をインテリアの主役に
ご実家の敷地内に建てられたIさまのお住まいは、リビングから庭の景色が望める開放的な造り。ご自身のライフスタイルに必要なものをしっかりと見極めることでスペース配分にメリハリをつけ、お子さんたちがのびのびと過ごせる空間を実現されました。
「森の中にある山小屋に住みたいくらい自然に囲まれた環境に憧れていました」
「実は最初、一軒家を建てる計画はなく、両親と一緒に住むために実家を増築する予定でした。ところが、建築基準法の違いで増築が難しいことが判明したんです」。
独立した新居を建てることになり、思いついたテーマは、“自然に囲まれた家”。小さい頃から植物が大好きで、「森の中にあるログハウスのような家」に憧れていた気持ちを思い起こしながらプランニングされました。
庭に面した壁は出来るだけガラス戸を多用し、庭とリビングの間にはかなり広めの土間を確保。ここでは、お子さんが捕まえてきた昆虫を育てたり、天井から下がるロープにぶら下がって遊んだり……。Iさまご自身も日当たりのよい場所で観葉植物のお世話をするなど、室内外で植物に触れる楽しみを味わえるようになりました。
一方、室内の間取りはシンプルにして、壁のないひと続きの空間に。キッチンにテーブルを造作したので、配膳や片付けも簡単です。仕事や家事、育児が忙しい日々の中ではこのスタイルが役立っています。
「キッチンはシンプルかつ、基本の機能がしっかりしたものを選びたいと思っていました。母がトクラスの前身であるヤマハ製のキッチンを長年愛用しており、品質には安心感があり、デザインも気に入ったので採用しました」。
実際にIさまが選んだのは、「ハイバックカウンター」を搭載したトクラスキッチン。ご実家のキッチンの仕様も参考にされたそうです。リビング側に造作したテーブルは奥行きを深めにして、ダイニングテーブルの代わりに充分機能するように工夫されました。
「平日は必ず人数分の水筒を用意し、週末はお弁当持参で習い事に行かせることも。平日から週末まで朝はいつもバタバタですね……」とIさま。手元が隠れる造りなので、すぐに片づけられない朝でも、“モヤモヤ”を感じずに済むそうです。
キッチンのココがお気に入り
リビング側から見たキッチンは、いつもスッキリをキープ
キッチンの様子がまるごと隠れる「ハイバックカウンター」。作業中はもちろん、乾燥中の食器もリビング側から見えないので、「とにかく気が楽です」とIさま。
多様な「ハンガーアイテム」を利用して水筒本体や飲み口の細かいパーツを乾燥
お子さんとご自身用に、毎日たくさんの水筒がずらりと並ぶIさまのお宅。「ハイバックカウンター」の上部にハンギング形式でセットされた「マルチスタンド」は安定感があり、大容量の大きな水筒も安心して干すことができます。飲み口パーツは毎回分解して洗うので、「マルチ水切りラック」に載せて乾燥させています。
デザートづくりで活躍する、手元に設けた「クックコンセント」
時にはスイーツづくりを楽しむ日もあるというIさま。電動の泡立て器などを使う際に、コンセントがある場所にわざわざ移動しなくても、作業できるところに、利便性を感じているそう。
多様なラック収納を利用して独自の使い道も発見
水筒の本体や飲み口パーツは毎回分解して洗うので、小さなラックに載せて乾燥させます。また、同じラックを活用して小さなごみ袋を掛け、生ごみを一時的に保管するのに使うなど、Iさま流のアイディアも考案しました。
汚れがすぐに落ちるので白いカウンターでも安心
トクラスの人造大理石カウンターは、お手入れをこまめする時間が持てなくても、ふきんで拭けばきれいになるので安心。「白いカウンターですが、すぐに汚れが落ちるので助かります」。
新居に暮らしてからはやりたいことがいっぱい。植物を育てることに加え、DIYにも挑戦したい
育ちざかりのお子さんのフォローや仕事に奔走する毎日ですが、今の暮らしはとても豊か。新居を得たことでインテリアへの関心も高まり、キッチンカウンターの周囲や土間にはご自身で丹精したグリーンをディスプレイ。そのうちDIYにも挑戦したいと考えているそうです。
また、時間に余裕のある日には、デザートを手作りすることも。お庭に実ったフルーツやハーブなどを使って、大好きな植物が身近にある暮らしを家族みんなで満喫されています。
設計・施工:住友林業株式会社