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  • 歴史的地区に構えた和風建築の住まいで自分たちらしい暮らし方を追求して
  • Case : 38

古代遺跡が多く残る奈良県の集落に建つ和風建築の住まい。施主のNさまは、“47都道府県を徒歩でまわる”という壮大な目標を達成したご経験があり、旅の中でも印象深かったこの地で暮らすことを決意。土地を購入した当初、建物は半壊状態だったそうですが、フルリノベーションによって、みごとに生まれ変わりました。

自営する珈琲豆の焙煎所に訪れるお客さまに配慮し “見られること“を前提に設計

「ここは、日本の礎を築いたような歴史が残る場所。珈琲というコミュニケーションツールを通して、日本の魅力、土地の魅力を発信できたら面白いかなと思い、ここで暮らすことにしました。また、僕は自分の手で作ったり直したりすることを大切にするタイプ。実は焙煎所と茶室はセルフリフォームしたんです。昔の日本人だって、きっとそんな暮らし方をしていたはず……。だから、僕のマインドにも合う土地柄だと思っています」。ご自身で焙煎所のリフォームを行う傍ら、住居部分はプロに依頼することに。「焙煎所を訪れるお客さまの視界に入るので、雰囲気を壊したくない」との思いから和風建築を希望されました。施工は伝統的工法を得意とする工務店に依頼し、土地の条例で決められた瓦と奈良県産の木材をふんだんに使用した造りになりました。一方、室内は同じ木材を使用しつつも、印象はぐんとスタイリッシュに。雨戸は付けず、中庭に面した部分はほぼガラス戸という大胆な造りで、現代的な暮らしにフィットするインテリアに仕上がりました。

「敷地内に入ったお客さまの目に触れるため、LDKは常にすっきりさせ、いいものだけを厳選しようと決めていました。だからこそ、キッチンも納得の行くものを、と思いましたが、いい出会いがなく難航していました」。 そんななか、たまたま通りがかったのが商業施設内のトクラスショールームでした。表の展示が目にとまり、引き込まれるように店内へ。キッチンの重厚感や品のよさ、ほかには見ないグレーの色合いにとても魅かれ、ショールームでの説明も押し付けられるような感じがなく、全体に良い印象で見学を終えられたそうです。「妻がデザインをとても気に入ったので、本格的に調べたところ、まず、ものづくりへの姿勢に感動しました。“人の手”でつくることを大切している点にとても共感できて……。僕は、何を買うにも『丈夫で長持ちするか』『メンテナンスできるか』を基準に考えるので、その点でも歴史的エビデンスがあり、ショールームでの説明にも納得がいき、お願したいと思いました」。

キッチンを使用するのは主にご主人のNさまですが、希望されたのは、細かい機能面より“ガシガシ”使っても耐えられる丈夫さ、そしてメンテナンスが自分でできるかどうか。厨房で働いた経験があることから、知人にケータリングを頼まれたり、友人を呼んで大勢をもてなす機会も多いそうで、傷がつくことを気にせず、思い切り調理に集中できる材質を求めていました。その点、トクラスキッチンの人造大理石は期待どおり。毎日使っている今、求めていた性能がすべて備わっていることを実感されているそうです。

キッチンのココがお気に入り

大容量の調味料も収納可能!一升瓶の高さに合わせた引き出し

「和食には調味料を惜しみなく使うので、料理酒やみりんなど、いつも一升瓶で購入しています」とNさま。ショールームで日々の調理について話していた際、ぴったりの引き出しがあることを勧められ、急遽変更して採用されたそう。

カウンターを汚さず魚がおろせるスムースワークシンク

スムースワークシンクは、魚料理をすることを話した時に勧められて導入。シンク内の段差に専用のプレートを広げ、魚をおろしながら不要な部分はそのままシンク内へ。キッチンの汚れを最小限におさえながら調理ができます。

レールが丈夫だから大きな引き出しでも動きがスムーズ!

DIYが得意なNさまにとって、構造の良し悪しは注目ポイントのひとつ。「トクラスキッチンの引き出しは、レールがしっかりしていて安心ですね。深くて大容量なのにスッと出し入れできるのでストレスがありません」

ビッグサイズの調理器具もおさまる最下段の深い引き出し

大人数の料理を作ることを想定して、ざるやすり鉢、鍋など、調理器具はビッグサイズで購入することが多いというNさま。最下段の引き出しが思いのほか深く、すべて収まるので重宝しているそうです。

シンク、ガス台、冷蔵庫を近くに配した機能的な三角同線

設計士から提案された二列型は、厨房で働いた経験のあるNさまにとって馴染みのあるレイアウト。シンクとガス台の距離が近く、右手のパントリーに内に設置した冷蔵庫を含めた三角動線の距離が短い点もお気に入りです。

「家に居ることが何より楽しくて、充実した毎日を過ごしています」

外に刺激を求めていた時期は過ぎ去り、「日々の暮らしを楽しみたい」と語るNさまご夫妻。おふたりのこうした思いは、家づくりにしっかり反映されています。「年齢的に、家には妥協しないようにしようと話し合いました。今は、旅行やレジャーにお金をかけるより、ちょっといい食材を手に入れて、おいしいごはんを食べる時間の方が幸せなんです」と、奥さま。幸せな食卓を囲むおだやかな日常が伝わってきます。

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