- Case : 13
- 2017.09.29
- 2017.09.29
黒いタイルがインテリアに映える、家事の動線にも配慮したキッチンスペース
静岡県にお住まいのN様ご一家は、9歳と6歳の男の子2人がいる4人家族。晴れた日には富士山が目の前に見える何ともすがすがしいロケーションのご自宅は、5年前に建てた注文住宅です。育ち盛りのお子さんの子育てに奮闘しつつ、奥様は自分らしいインテリアづくりを楽しんでいます。
かわいすぎないシックな空間に
白が基調の明るく開放的な1階LDK。ダークブラウンのフローリングと相まって、黒のカウンターやソファが大人っぽさを醸し出しています。キッチンからはリビングが見通せ、家事中も家族の様子がわかります。週末はアウトドア好きのご主人のもと、家族で出かけることも多いそうですが、家でも皆でボードゲームをして盛り上がるなど、にぎやかに過ごしているそう。
リビングに隣接した客間は、現在お子さんのスタディスペースに利用。兄弟が並んで勉強できるよう明るい窓辺にデスクを並べました。リビングのインテリアともなじむよう、モノトーンでコーディネート。「子どもが個室で勉強するようになるまでの一時的なスペースなので、デスクは模様替えも楽な折りたたみ式にしています」。
キッチンの奥には、勝手口への動線も兼ねた家事室があります。ここで趣味のアクセサリー作りをすることも。忙しい日常の合間のいっとき、自分の時間を過ごせる小さなアトリエです。作品は職場のイベントに出品するなど、販売もしているそう。
好みの北欧家具や雑貨に囲まれて
印象的なキッチンの黒いボーダータイルは、グレーの目地でぐっと大人っぽい仕上げに。ダイニングの椅子は北欧デザインやヴィンテージなど、あえて統一せず気に入ったものを集めました。照明はルイスポールセン。「個性的なデザインですが案外空間にマッチして、気に入っています。点灯すると光の広がりも素敵ですよ」。
キッチン背面には床や家具と統一感のある木目調の棚を設置。「天井まである吊り戸棚ではなく、手の届く範囲のサイズの収納をつけてもらいました」。棚上のスペースを利用し、自然素材のバスケットやドライフラワーを飾っています。
キッチンはすっきりと清潔感のある白で統一。奥のドアは広めにとった洗濯室や浴室、洗面室につながり、さらに玄関からも行き来できる間取りです。「家づくりでいちばん考えたのが家事動線。効率よく動けるよう、水まわりを含めて部屋を全部つなげて回遊できるようにしました。誤算は子どもたちの鬼ごっこにも最適な間取りだったこと!ぐるぐる走り回って遊んでいます(笑)」。
「キッチンはお手入れしやすいと聞いていた人造大理石製にしました。実際、シンクと作業台がすき間なくつながっていて掃除がスムーズにできるので便利です。天板が熱や衝撃に強く丈夫なのも気に入っていて、熱い鍋にも気を使うことなく調理に集中できるのがうれしい」。シンクにはオプションで水切り板をプラスしました。
ダイニングの正面には、蓄熱暖房機の上に棚板をしつらえたささやかなディスプレイコーナーが。家事の合間にふと目をやれば、好きな草花や北欧雑貨がほっと心を潤してくれます。「インテリアが好きで自分なりに楽しんでいますが、まだまだ試行錯誤中。家族の過ごしやすさも考えながら、お気に入りを増やしていけたらいいなと思います」。