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  • 土間やガレージを憩いの“居場所”に。趣味も暮らしも、夫婦一緒に楽しむ住まい
  • Case : 05

「ウエディングパーティーもこの家で開いたんです」と、思い出を振り返る奥さま。結婚準備と同時進行でつくり上げたI様ご夫婦の住まい。土間スタイルの玄関や、ご主人がバイクいじりやDIYを楽しむガレージといった、夢の暮らしを詰め込んだふたりのスイートホームにおじゃましました。

土間にガレージ。充実した趣味の空間

田畑に囲まれた群馬県の、のどかな町に暮らすI様ご夫婦。平屋造りの住まいは、LDKを中心とした廊下のない開放的な空間です。「できることは自分たちで手作り」がモットーのふたり。壁の漆喰塗りは、友人の手を借りながら自分たちで行いました。

薪ストーブのある広い土間スタイルの玄関。「ストーブの使い方は引越し前に軽井沢のペンションに泊まって予習しました。何を話すでもなく、ふたりで炎を眺めているだけで癒やされます」。キャンプ用の椅子を出し、もうひとつのリビングのようにゆったり過ごすのが定番。薪ストーブは煮込み料理などにも活躍しています。

介護施設でケアマネージャーとして働くご主人は、多趣味でDIYもお手のもの。ガレージには工具や塗料がずらりと揃っています。リビングのテレビボードやローテーブル、玄関のシューズロッカーなど、新居の家具を次々と完成させました。アンティーク建具を使った家の内装に合わせ、古材調の味のある雰囲気に仕上げるのがこだわりです。

ご主人の愛車、ハーレーダビッドソンのヴィンテージバイクが目を引くガレージ。コンパクトなソファと木製ケーブルドラムを利用したテーブルを置き、ちょっとした休憩スペースも設けました。「作業中の夫に口を出しながら(笑)、私もよくここで過ごしています」と奥様。

人が集まる場所だから、見た目もおしゃれに

調理に立つ人と目を合わせて話せるよう、少し高めに設計したカウンターが特徴的なキッチンは、まるでカフェバーのような雰囲気。「ふたりとも食べたり飲んだりが大好き。休日は夫が手料理をふるまってくれるのが楽しみです」。友人を招いてホームパーティーを開くことも。キッチンは出入り自由にして、ゲストにも料理をしてもらうそう。

キッチンカウンターは清潔感のあるマットな白をチョイス。「素材が丈夫な人造大理石なので、傷つきにくくメラミンスポンジでゴシゴシ磨けるのがうれしい。洗剤いらずで掃除ができて助かっています」。収納の引き手はキッチン全体の雰囲気に合わせて工事の際に黒くペイントしてもらいました。

「吊り戸棚は設けませんでしたが、キッチン本体に収納がたっぷりあるので、ふだんあまり使わないものまでキッチン用品をまとめてしまえて便利です。足元の引き出しには来客用の使い捨て食器や飲み物などを収納しています」。

モノトーンを基調にした食器棚は、後からDIYで扉を追加できるようオープンなデザインで造作しました。「ごちゃごちゃとした生活感はなるべく出さないよう気をつけています」と、厳選された食器がすっきりと収まっています。左下にはご主人お手製のワインラックがぴったりとイン。

家具制作の次は「庭にピザ窯を作りたい」と計画中のご主人。一昨年に完成し、夫婦の歩みを写すように少しずつ味わいを増してきたI様の住まいは、これからも変わらず、ふたりの楽しい思い出を紡ぐあたたかな場所であり続けるでしょう。

  • 施工/建築工房 住空間(群馬県伊勢崎市)
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